「実写合成のためのBlender3DCG制作ワークフロー」が発売されました!

「実写合成のためのBlender3DCG制作ワークフロー」が発売されました!

こんにちは、映像ディレクター/VFXアーティストの涌井嶺です。
このたび玄光社さんから、映像ディレクターのTaka Tachibanaさん監修のBlender教本 「実写合成のためのBlender 3DCG制作ワークフロー」 が発売されました!
そしてこの度Amazon「3Dグラフィックス」売れ筋ランキング第1位を獲得しました。
ご予約くださった皆さま、本当にありがとうございます……!

昨年行われたウェビナーシリーズを元に、実写合成で必要なスキルに的を絞って構成されています。僕はマテリアル・テクスチャマッピングの章を担当させていただきました。

さらに、新規インタビューとして僕のグリーンバック実写合成のワークフローを巻頭4ページに渡り掲載していただいてます!
今回は手越祐也さんのMV「Are U Ready」を取り上げていただきました(書籍で扱っていただくのは初です)

世の中のBlender教本はモデリングにフォーカスしたものが多いなか、このような「VFX/実写合成」にフォーカスしたものはなかなか貴重で、非常に時代に合ったアプローチだと思います。
というのも「3DCGの工程と言ったらまずモデリング!」と思う方は多いと思いますが、 実際の映像制作のワークフローではモデリングに時間を割かず、絵作りに多くの時間を割く場合もあります。
著作権フリーのモデルアセットやBlenderのモデリングサポートアドオンなどを使い、自分の求めるシーンを構成していくことがあります

この本にも「購入した3Dモデルの扱い方のコツ」という章があるあたり、絵作り重視のワークフローを念頭に置いて書かれているのがわかります。

もちろんモデリングできるに越したことはありませんが、必ずしも出来なくても、アセットを配置してライティングすることでシーンを作るというのは、現場のスタジオで小道具を並べてライティングして撮影するというのと本質的には変わりません。

この本にはTaka Tachibanaさんをはじめ、「実写をやってきたからこそ、実写の現場と同じように3D空間上でオブジェクトをレイアウトしたり、ライティングしたりすることの楽しさ」を知るクリエイターの方々が揃っています。 だからこそ実写をやっている人だったら絶対にワクワクするような3DCGの要素が、この本には詰まっています。

たとえば撮影現場で「ここにライト置いたらかっこいいけど、筐体がカメラに映っちゃうよね」みたいな場合はよくあると思いますが、3DCGではそんな制限はありません。どこにでも好きにライトやカメラを配置できますし、現実ではできないようなカメラワークも可能です。

読み応えのある一冊ですので、最初から全部読み切るのはなかなか大変かもしれませんが、まずは監修のTaka Tachibanaさんが直々に執筆したPrologue「実写畑の僕がBlenderにハマった理由」を読んでいただければ、この本の魅力がわかると思います。

Blenderを2年以上学んだ僕でも勉強になる内容がたくさんあったので、特に実写をすでにやっていて3DCGにも興味あるという方はお手にとって読んでいただければ幸いです!

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